はじめに
子供たちに何か習い事をさせたいと思う親御さんは多いと思います。
それはなぜなのでしょうか?
今回はこの部分について見ていきたいと思います。
習い事をしている子供たちはどのくらいいるのか
現在の子供たちはどのくらいの割合で習い事をしているのでしょうか?
下記の図をご覧ください。
この図から3歳辺りから徐々に習い事をしている子供たちが増えているのがわかると思います。
また、5歳になると習い事をしていない子供たちの方が少なくなります。
親御さんはどのような理由があって子供たちに習い事をさせるのか
子供の好きなことや得意なことを増やしたい
(好きなことや得意なことが多いと、人生が豊かになり、一生楽しめる趣味が見つけられる可能性があります)
習い事が学校の授業に役立ち、アドバンテージを取れるから
(スイミングを習っていることで水泳の授業で困ることがない、ピアノを習っていると音楽の授業が得意になる、英会話で英語の授業の先取りができる、など)
生活にメリハリがつく
(より打ち込める何かを見つけてほしい、何かに夢中になってほしい、など)
子供の体力づくりや運動能力向上に役立ちそうだから
(体を動かす習い事をすることで、体力づくりや運動能力向上ができればよい)
これらの理由から子供に習い事をさせる親御さんが多いようです。
親が子供に習い事をさせる時に注意することは何か
\まずは、子供たちに習い事をさせたい理由は何であるのかをじっくり考えてください。
その理由が見つかると、目的にあった子供の習い事が選びやすくなると思います。
好きなことや得意なことを増やしたいなどの理由でしたら、厳しく仕込んでくれる習い事よりも、楽しんでやれる習い事の方が候補に入ってきます。
習い事を始めてみた時に合わないなと思ったり、親子でストレスを感じ続けながらやっている場合は、ほかの習い事に変えるというのを検討してみるのも一つの方法です。
また、周りの子供たちが習い事をしているからと焦って習い事を始める必要はありません。
親である自分が、子供になぜ習い事をさせたいのかをじっくり考え、見つかればその理由に合致する習い事を選ぶのが、オススメの選び方です。
子供の習い事を考えても、なぜ子供に習い事をさせたいのか思いつかない場合は、まだそういう時期ではないのかもしれませんので、いつかその時期が来るまで焦らず、親子での時間を楽しむようにしてください。
本当にやらせたい理由が見つかってから習い事を始めても遅くはありません。
習い事をすることによるメリット、デメリットは何か
メリット
自信がつく
どんな習い事を選んだとしても、目標の設定があるはずです。
例えば、「スイミングだと25メートル泳げるようになる」、「ピアノだと1冊の楽譜を全部弾けるようにする」などです。
これら以外にも、級や段などで目標設定をわかりやすく出来るものもあります。
このような目標を達成することで、子供は自分に自信を持つことができるようになります。
また、目標が達成できないことがあっても、昨日の自分を超えることで自分を認めてあげられるようになります。
このように、習い事を続けることで子供は自分に自信が持てるようになるだけでなく、挫折から立ち直れる強い精神力を養うことが出来るようになります。
友達ができる
学校や幼稚園や保育園以外にも友達ができたり、いろいろな世界を知ることが出来る習い事は、同じ学校や幼稚園や保育園の子供だけでなく他の学校や幼稚園や保育園でありなおかつ他の学年の子供と一緒にレッスンを受けることがあります。
これにより、同じ習い事を選んだ仲間同士の連帯感が生まれて学校や学年にとらわれない友達を作ることができます。
また、学校や幼稚園や保育園で嫌なことがあっても別の友達と同じ時間を過ごすことにより、気持ちが楽になることもあるはずです。
さらに、家庭や学校や幼稚園や保育園以外の社会を知るきっかけにもなって新しい経験をすることもできます。
運動不足が解消されて、手先も器用になる
現代の子供は、親御さんが子供だった頃に比べて運動不足だと言われています。
外で遊ぶことも少なくなり、学校などの授業だけでは補うことが難しいのが現状です。
また、手先を使う遊びも少なくなっているので、不器用になったと言われることが多いです。
そこで、スポーツの習い事をすればそんな運動不足を解消してくれるだけでなく、広いスペースを使って身体を動かすという事が経験できます。
ピアノや習字などの習い事をした場合は、手先を器用にしてくれたり、人の作品を見たり聴いたりすることで目や耳を鍛えるたりすることができます。
デメリット
家族団欒の時間が少なくなる
子供が習い事をしていると家族の食事の時間がバラバラになり言葉を交わす時間が減ってしまいます。
また、習い事によっては休日が潰れてしまい家族で出かける時間も少なくなってしまいます。
これにより家族とのコミュニケーションが不足してしまう、家族との触れ合いによって学んでいくマナーなどがわからなくなってしまうなどの危険性があります。
費用がかかる
習い事にはお金がかかります。
内容や地域にもよりますが、例えば1つの習い事を週に1回、月に4回通うとなると、おおよそ7,000円~10,000円ほどかかります。
なので、習い事を増やせばその分家計に負担をかけることになります。
また、習い事によっては月謝や必要な道具を買う以外にも必要な費用が発生します。
ピアノですと発表会の参加費や衣装代、書道ですと展覧会の出品料といったように、特別に発生する費用もあるので注意が必要です。
さらに、習い事の場所や子供さんの年齢によっては保護者の方の送迎が必要な場合があります。これによりさらに費用や親御さんの負担が増えてしまいます。
遊びの時間が減ってしまう
子供にとって遊ぶことはとても大切なことです。
遊びを通して、自由な活動をすることによって、自由であるがゆえに自分で考えて行動する力を培っていきます。
また、友達と力を合わせたり、時には喧嘩をするなどして人と人の繋がりを学んでいきます。
しかし、この時間が減ってしまうことにより、自発的に何かを考え、行動したりすることが苦手になってしまう可能性が生じます。
睡眠時間が減ってしまう
最近は習い事やゲームやインターネットなどの影響で、子供の睡眠時間が年々減少していると言われています。
睡眠時間が不足することによって、記憶の減退が起こりその影響で学力が低下したり、精神にゆがみが生じたりしてしまいます。
成績を上げるためや情操教育の一環であるはずの習い事が、実は全く逆の影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
まとめ
習い事をするにも様々なメリット、デメリットがありますね。
そうしたものを加味しつつ、親御さん、子供さん含めみんなでよく話し合い習い事を決めていくことをおすすめします。